Avalon Hill ビスマルクの戦い 第3戦 中級ルール

にしさんととAHビスマルクの戦い(中級ルール)をやりました。今回はにしさんが英軍、sinayamgが独軍です。シナリオは基本のライン演習作戦で、ドイツはビスマルクとプリンツオイゲンのみが出撃します。



イギリス軍の初期配置は基本ゲームとほとんど同じですが、クライドにWS8B船団がいて、カイロ、エグゼターが護衛しています。この船団は偶数ターンにしか移動できませんで、アフリカに兵員を輸送するため、ボード南端を目指します。この船団の商船1隻をドイツ軍が撃沈すると8点、全部で5隻います。逆にこの船団の商船1隻がゲーム終了まで無事だった場合は、1隻ごとにイギリス軍に4点入ります。そのため、ドイツ軍としては2隻は沈めないと、VP的にマイナスになってしまうのでした。フッド・プリンスオブウェールズの艦隊と、イギリス本国艦隊、H部隊、WS8B、ロドネーが護衛するブリタニク号には、実は駆逐艦5隻からなる駆逐隊がいるのですが、細かくなるので画像では省略しています。あと、見えにくいですが、ベルゲン沖とプリマスに、潜水艦1ユニット(3隻)ずつがいます。

一方ドイツ軍は、ベルゲンに3隻からなる強力な艦隊がいる他、北西と南東に2ユニットずつUボートがいます。潜水艦は1ターンに1ゾーンしか移動できないため、水上艦には普通追いつけません。なので待ち伏せをするか船団攻撃をするのが基本となります。

・第4ターン(5/22 12時)、ドイツ軍は初期移動ボーナスで、燃料消費なしで3ゾーン、1使って4ゾーン、または2使って5ゾーン移動することができます。sinyamagは、燃料1を使って4ゾーン移動し、シェトランド諸島西を突っ切ることにしました。視界度は4。ここで見つかったらいきなりゲームが終わるのですが、基本ゲームと違って、常時哨戒網のチャンステーブル判定がないので、沿岸にさえ行かなければ大丈夫・・・の筈(^_^; なんとかこのターンは見つからずに切り抜けます。


第5ターン(5/22 16時)、北の視界度は1になってしまいました。ドイツ艦隊はビスマルクが燃料1を使って、2ゾーン移動します。英軍は大哨戒網をひきますが、徒労に終わります。このターン、ボルドーから飛び立った2個の長距離偵察機のスタックがQ17で哨戒中のUボートと協同で未標示船団を発見しました。各長距離偵察機は2回船団攻撃のダイスを振れるので、発見即攻撃、4回振って、2d6で9以下でヒットとなるところ、3回命中、商船3隻を撃沈しました。(^_^) 中級ゲームでは商船は0.5VPなので、微々たるものですが、塵も積もれば山となる・・・か? (^_^;


第6ターン(5/22 20時)、南は夜です。視界度は南北とも1となりました。ドイツ艦隊は1ゾーン南下して、あわよくばWS8B船団かロドネー船団のブリタニク号を襲撃したいな〜ともくろみます。英軍は哨戒ラインを北に押し上げて、ドイツ艦隊を捜索しまくりますが、見当違いなのでした。(^_^; このターン、K19でブレストを飛び立った独軍の陸上爆撃機がWS8Bを発見しました。航続範囲ぎりぎりで、ちょうど南北の境目上で、薄暮攻撃となったわけですが、視界度が1だったこともあり、6機が攻撃(4〜8機のレンジなので、ちょうど真ん中くらい)します。カイロとエグゼターが護衛についているため、3機が阻止、うち2機が対空砲火で撃墜されますが、3機が投弾、2発命中し、WS8Bの輸送船2隻が撃沈されました。これで16VP。本当なら陸上戦闘機の護衛をつけていればよかったのですが、忘れていたにしさんは、痛恨のミス! _(._.)_ 前ターンにQ17で発見された未標示船団をドイツのUボートが追尾しますが、夜になったこともあり失敗、見失います。


第7ターン(5/22 24時)、南北とも夜。視界度は北5、南4と悪化します。ドイツ艦隊は2ゾーン南下。これで大西洋に脱出できましたが、まだアイルランドと英本土の爆撃機の攻撃範囲ですので、安心は出来ません。近くにはロドネーもいる筈(実際、すぐ隣にいたようです)。


第8ターン(5/23 4時)、夜が明けました。視界度は北5、南5。ドイツ艦隊は1ゾーン南下。どうもこの時、ロドネー船団とニアミスしていたようですね。(^_^; ドイツはWS8BをUボートで攻撃しようと、哨戒モードを解除して、4つのUボートをアイルランド沖に集結させようとしています。しかし英軍は、ドイツの裏をかいて、WS8Bをアイリッシュ海経由で南に行かせることにしたようです。このターン、初めてベルゲンの霧が晴れたため、英軍は偵察機で捜索します。ドイツ艦隊がいないことを確認できたので、ようやくスカパフローの本国艦隊とクライドのレパルスが出港できることに。


第9ターン(5/23 8時)、視界度は北6、南8と、大幅に悪化。南では動くと余計に燃料を消費するレベルとなったので、しかたなく1ゾーンだけ南下。北の英艦隊も動かずにじっとしています。


第10ターン(5/23 12時)、視界度は北7、南6。ドイツ艦隊は、WS8Bを待ち伏せするために一度北に戻ります。ここでUボートとスタックしてなんとか捜索を行うつもり。しかし危ない場所で行動していますね。(^_^; 


第11ターン(5/23 16時)、視界度は北4、南4と、だいぶ改善。今見ると、ドイツ艦隊のところに英軍偵察機がいますが、捜索力不足で見つけられなかったのでしょうね。


第12ターン(5/23 20時)、南は夜。視界度は北3、南7。英軍はそろそろアフリカ航路が怪しいと、捜索を強化しつつある模様(正しい選択)。でも、南の視界度が悪いため捜索は難しい! (^_^; 独軍は、相変わらずいないWS8Bを探してアイルランド沖をうろうろ。視界度が悪いと巡洋艦の燃料消費もかかってくるから、動けない・・・ (^_^;


第13ターン(5/23 24時)、夜、視界度は北6、南5。ドイツ艦隊はアフリカ航路上で哨戒モードのUボート2個とスタック。もうWS8Bはあきらめて、未標示船団を見つけて攻撃するか・・・。英軍はかなりの艦隊をデンマーク海峡に貼り付けていますが・・・。いつばれるでしょうか。(^_^;


第14ターン(5/24 4時)、視界度は北8、南8。戦艦も動くと燃料を余計に消費する悪天候です。なのでドイツ艦隊は動けず。(^_^; Uボートは、相変わらずWS8Bを探してまた南に・・・。でもこんな天気では捜索などしようもなく。


第15ターン(5/24 8時)、視界度は北X、南X。ついに最悪まで振り切れてしまいました。ドイツ艦隊は、この悪天候にもかかわらず、1ゾーン南下。貴重な燃料を消費します。英軍はしばらく前からほとんど動いてしません。やはり、こちらも燃料が苦しい模様・・・。


第16ターン(5/24 12時)、視界度は北X、南3。南の視界度がよくなったので、英軍は一気に捜索を開始。でも、N15のドイツ艦隊は、かろうじてこの捜索をすり抜けます。そして、M14で哨戒中のUボートがついに2個目の未標示船団を発見しました。追尾してからでないとUボートは船団攻撃ができないので、このターンは何も起こりません。しかし、隣にはドイツ艦隊が・・・ (^_^;


第17ターン(5/24 16時)、視界度は北X、南5。ドイツ艦隊は船団を襲撃しにいきます。その時、英軍も長距離偵察機がM14を捜索し、ついに「戦艦1、巡洋艦1を発見!」。デンマーク海峡で張っていた艦隊は、やられた〜ということに。(^_^; ビスマルクとプリンツオイゲンは、逃げ惑う輸送船を砲撃でどんどん撃沈していきます。Ship Convoy Attack Tableでは、護衛艦からの防御射撃で命中弾をたくさん受けると撃沈できる商船の数が減ってくるのですが、今回のように護衛艦がいない状況での襲撃では、1艦あたり平均して2〜3隻の商船を沈められるようになっています。にしさんは、少しでも損害を減らすために、船団の解散を命じました。その結果、水上艦からの襲撃時に大きなマイナス修正が入ることになり、結局2艦合わせて4隻を沈めたのみという結果に終わりました。しかし、一度船団解散をしてしまうと、もう護衛をつけることができなくなり、しかも対空力、対潜力が半分(端数切り捨て)になってしまいました。


第18ターン(5/24 20時)、南は夜。視界度は北X、南4。位置がばれてしまったドイツ艦隊は、2ゾーン移動して南に逃げ出します。夜になったこともあり、英軍はこれを見つけることができません。見つけた船団は西に向かって1ゾーン移動。しかしUボート2ユニットが追尾に成功。夜の魚雷攻撃を行います。船団の対潜力は通常なら3のところ、解散しているので1しかありません。そのため、Uボートは1d6の結果により1〜5発の魚雷を発射できることになり、各魚雷は2d6で7以下が出ると命中し、1隻の商船を撃沈します。今回は2ユニットのUボート(計6隻)のウルフパックにより、4隻の商船を撃沈しました。


第19ターン(5/24 24時)、夜、視界度は北7、南4。ドイツ艦隊はさらに南下。今こうして見ると、ジブラルタルを出たH部隊がすぐ隣まで来ていたんですね。英軍は、ドイツ艦隊がまた発見された船団を襲うのではないかと、北の方を捜索している模様。いえいえ、そんな恐ろしいことはできません・・・(笑)。このターン、ドイツのUボート4ユニットが、全て船団の位置に集合しました。前ターンに追尾に成功していないと魚雷攻撃ができず、しかも魚雷攻撃は2ターン連続して行うことはできないというルールなので、このターンは船団攻撃はなし。気の毒に、この船団はゲーム終了時までずっとUボートにつきまとわれる運命なのでした。


第20ターン(5/25 4時)、視界度は北X、南3。夜が明けました。天候も改善し、H部隊(TF3)の艦載機と、エール、プリマスの長距離偵察機が広範囲に捜索を行います。デンマーク海峡の艦隊群は、もうどうせ間に合わないからと、移動していませんね。(^_^; 今見直してみますと、この時、ドイツ艦隊はH部隊とすれ違って、ラミリーズの船団とニアミスしていたようです。しかしお互い捜索はしなかったため、発見されず。M13の船団2は、またUボート3個の攻撃をうけます。昼間なので、対潜力は11の半分の5あり、1ユニットが発射できる魚雷数は1〜3本、反撃で撃沈されるリスクも高くなります。しかし、解散した船団なら恐くないと、強気のドイツ軍。結局魚雷6本の発射に成功し、3隻の商船を撃沈しました。反撃の損害はありません。


第21ターン(5/25 8時)、視界度は北5、南3。ドイツ軍はフランス沿岸から陸上爆撃機を飛ばして、運良く英艦隊を見つけたら即攻撃できるようにします・・・が、これはスカ。ドイツ艦隊は英軍捜索範囲の南をさらに南下します。マップ南端から外に脱出すると、1隻あたり4VP入りますので、もうそれを狙っていく様子。


第22ターン(5/25 12時)、視界度は北4、南3。Uボート3ユニットがまた船団を攻撃、しかしダイスが振るわず、3隻の商船を沈めるにとどまり、しかも反撃で1隻のUボートが撃沈されてしまいました。護衛艦がいないのに、どうして・・・? (^_^; おそらく偽装商船が砲撃で浮上中のUボートを沈めたんでしょうね。商船1隻は0.5VPなのに、Uボート1隻は2VPですから、帳尻はマイナスです。(^_^;


第23ターン(5/25 16時)、視界度は北6、南1。視界度が1となってしまったため、英軍は大捜索網を展開します。ついにジブラルタルからの長距離偵察機がU19ゾーンでドイツ艦隊を発見! しかし、まわりに艦艇はなく、アークロイヤルの雷撃機も索敵攻撃のためによそを探しています。このターンはドイツ艦隊への攻撃はなし。


第24ターン(5/25 20時)、南は夜です。視界度は北7、南1。ドイツ艦隊は2ゾーン移動して南に逃げます。もう燃料はぎりぎりです。(^_^; ここで英軍は偵察機が夜と言うこともあり、追尾に失敗してしまいました。しかし、続く捜索フェイズでW20にまた発見。さすがに夜でも視界度1は、見つかるわな〜。(^_^; 南からは増援のCAドセットシャーが登場しました。


第25ターン(5/25 24時)、真夜中。視界度は北6、南1。ドイツ艦隊はさらに1ゾーン南下。これは追尾され、ドセットシャーが同じゾーンに移動します。Uボートは2ユニットが船団攻撃し、見事に5隻の商船を撃沈します。さすがに、夜は潜水艦攻撃しやすい。(^_^) ここで、ドイツ艦隊は見つかっているので捜索を宣言、すると「巡洋艦1」のコールが。(^_^; ドイツ艦隊はプリンツオイゲンが32ノット。ドセットシャーも32ノットなので、水上戦闘になりました。ドセットシャーは、早くプリンツオイゲンに命中を与えて艦速低下させ、離脱しなくてはなりませんが、夜戦のなかでもドイツ艦隊の射撃は冴え、わずか3ラウンドでドセットシャーは逃げる間もなく、撃沈されてしまいました。

この後、ドイツ艦隊はあと2ターンでマップ外に脱出できることが確定し、イギリス艦隊はアークロイヤルも追いつけないことがわかったため、投了となりました。ドイツ軍が撃沈した商船は22隻、WS8Bの輸送船が2隻、これで27点。重巡1隻撃沈で6点。2隻がマップ外に脱出したため、8点。合計で41点。英軍は、航空機2機撃墜で1点、潜水艦1隻撃沈で2点、WS8Bが3隻無事で12点、合計で15点。

ライン演習作戦はドイツ軍の勝利に終わったのでした。(^_^) 対戦していただいたにしさん、ありがとうございました。_(._.)_