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フロストヘイブン シナリオ34 Top of the Spire

注)このページの内容はネタバレ(Spoiler)を含んでいますので、これからプレイする予定の人は読まないことをお勧めします。
尖塔の最上階からは、この地方を一望できた。松の木ほども高い何百本もの氷柱が四方八方に広がり、この金属の塔の下の平原は、まるで巨大な獣が背中のトゲを逆立てているかのように見える。この悪魔のような尖塔の恐怖を目の当たりにしていなければ、この光景をじっくりと眺めることもできただろう。そして今、その恐怖の立役者、この下劣な工場の原動力が君の前に立っていた。

それはデーモンであり、君が下で戦ったような生き物だが、その姿ははるかに奇怪だった。君が直面しているその生き物は老獪なデーモンで、激しく絡み合う触手と硬く滑らかな甲羅の塊だった。その頭蓋骨は多彩な硬い皮膚に包まれ、その頭を常に振っていて、そこからは不自然な形で角が生えている。それは狂気から生まれた生き物で、ハスキーな高い声で君に呼びかけた。

「脆弱なガキども。小便をもらしてここで最後の時を迎えるがよい。」それは嘔吐するような音で笑った。「私の力だけが真の現実だ、定命の者たちよ。苦痛と恐怖と混沌の力だ。」

今まで弱く点滅していた光のビームが、突然明るく輝き、横に曲がり、激流のようにデーモンに向かって伸びた。すさまじい轟音。エネルギーの一部がビームから飛び出してレンガの壁にぶつかり、黒い焦げ跡を残した。

一瞬の後、ビームは落ち着き、音は悪魔の吐き気を催すような笑い声に変わった。

「この領域は今や私のものだ。」それは言った。「そして誰も再生から逃れることはできない。」

君は恐怖というものを知っていた。恐怖を知らずして冒険者は生き残れない。しかし、長い苦難の年月を経て、君は恐怖と狂気だけがこの世界の力ではないことを知った。力は他にもある。武器を構え、神経を強く保ち、新たな炎を心に灯す力だ。それは、君の足を持ち上げ、前へと進ませる力であり、武器を高く掲げ、戦う意志を与える力である。君はあらゆる力を振り絞り、突撃した。

この部屋には敵が一体、ボスのLord of Chaos(HP 172、攻撃5、移動0)だけしかいません。

部屋の中央にはカオスエネルギーのビームを表わす通路ヘクスがあります。このヘクスに進入する毎に、キャラクターは2ダメ受けて、錯乱と呪いを受け、さらにダメージトークン1個を受け取ります。ボスのスペシャルアクションで、カオススパークがaとbのヘクスに発生しますが、これらはHP 4、移動2、攻撃2+2xTの能力を持ちます。(Tはキャラクターが持っているダメージトークンの数)カオススパークは最大で8個まで出てきます。

第1ラウンド、トラッパーは通路の手前まで行ってボスに4ダメ(168)。

クラッシング・タイドはカード2枚貼り。ボスは通常行動で、射程5の攻撃は誰にもいかずにスカ。デスウォーカーはシャドウトークン3個を配置して、1つをボスの後ろに移動させます。ブリンクブレイドは2へクス移動のみ。
第2ラウンド、ブリンクブレイドは移動7して、ボスの後ろまで進みます。途中ビームを横切ったので、2ダメ、錯乱、呪い、ダメージトークン1個。ついでにボスを攻撃し、3ダメと毒(165)。

トラッパーも移動して2ダメその他受けつつ、ボスに4ダメ(161)。そしてビームの中に障害物を設置しました。これで、ボスのスペシャルアクションで強制移動された時に、ビームの中に入りにくくなります。

ボスはスペシャル1で、ブリンクブレイドに2-2ダメ、トラッパーに2ダメ、足止め。カオススパーク2体を発生させます。コイツらはイニシアチブ90で行動します。クラッシング・タイドはジャンプ5して上にいき、2ダメや錯乱、呪いを受けます。そこで水場タイルを配置。

カオススパークはデスウォーカーに2ダメ。デスウォーカーはボスの隣のシャドウトークンの所にテレポート。これは移動ではないので、ビームの影響を受けません。ボスを攻撃して3ダメ(158)。
第3ラウンド以降、ひたすらボスを殴るだけの展開になりました。

カオススパークがうじゃうじゃと湧いて出ますが、ボスの下にクラッシング・タイドが水場タイルを設置したため、ワナと障害物のせいで、クラッシング・タイドの位置に2体が攻撃4する他、他のカオススパークは移動ができなくなりました。ボスには毒が効いたので、ダメージも通りやすく、4人がタコ殴りするとどんどんHPが減っていきます。ボスのスペシャルアクション1で4人が攻撃されますが、攻撃3なので、なんとかなります。スペシャルアクション2ではビームの方に強制移動1させられますが、障害物とカオススパークのおかげでほとんど動かずにすみます。一回だけクラッシング・タイドが左端のワナを踏まされましたが、他の損害はなし。
第3ラウンド末にボスのHPは135。
第4ラウンド末に110。
第5ラウンド末に99。
第6ラウンド末に94。
第7ラウンド末に70。
第8ラウンド末に56。
第9ラウンド末に37。
第10ラウンド末に18。
第11ラウンドに最後のとどめをデスウォーカーが決めて、ボスを倒してシナリオクリアです。


大きなエネルギービームが明滅した。それは黄色から青、オレンジと色を変え、そして消滅した。

デーモンは君の下に横たわっていた。その触手は固く握りしめられ、痛みでこわばっている。だがその眼球はまだ見ていた。未だに、デーモンは嘲りに燃えていた。その体が震えた。ガラスと金属をこすり合わすような音、遠吠えのような、君とこの世界、そしてもう少しでつかみかけた力への呪いのような音が、デーモンから漏れた。

そしてデーモンの体にひび割れができた。その体は、液体に溶けるにはあまりにもろくて古く、ばらばらになってゆっくりと空気中で分解され、すすけた色彩の煙がツンドラ地帯に漂っていった。

エネルギーのビームはパチパチと音を立て、暗くなり、ついに尖塔は静まりかえった。不思議なことに、この新たな静けさの中で、君はピンク色の物体、おそらくサンゴの欠片が、ビームがデーモンの胸に当たっていたあたりに落ちているのに気づいた。君はそのサンゴに強く惹かれるのを感じ、それを取って尖塔を出た。

今日、君がどんな大災害を防いだのか知ることはできないし、君がその話をしても誰も信じないだろうが、君は北の大地、この風に吹かれる荒涼とした荒野が、以前よりは安全であることを知っていた。


報酬 Coral Shard キャンペーンステッカー。

開拓地フェイズ
カレンダーイベント

171.4

「そうよ、私が持っているのよ!」フロストヘイブンで唯一の居酒屋、文字通りの穴蔵「クレーター」で、クアトリルの女が椅子の上に飛び乗って叫んだ。「この街はそんなに大きくないのに、人を探すのにこんなに手こずるなんて。」クアトリルはプンプン怒っていた。「誓って、この男を見つけたら、ぜったいに・・・」彼女は口を閉じて周囲を不機嫌に見回し、椅子から飛び降りて一番近くのテーブルにドスドスと近づいた。

彼女が店の主人に、誰かを知っているか訪ねているのが聞こえた。だが彼女は目的の人物の名前をうまく発音できないようだった。それでよく聞き取れなかったが、どうも君の名前を言っているようだ。君は手を上げた。彼女は不機嫌そのもので君に近づいてきた。

 

彼女は君の前のテーブルに、手紙を叩きつけた。「そう発音するわけね。聖なるオークの木にかけて・・・、ついに見つけたわ。」彼女が背中のバックパックを床に下ろし、中をかき回している間に、君は封筒をよく見た。それは以前に君が手紙を出した有名な商人からだった。彼がわざわざ返事を書いてくれたとは、信じられなかった。

 

「私はこのつまらない荷物を、首都のホワイトオークからはるばる運んできたのよ!」

 

ランダムアイテムブループリント1つを得る。

 

146.1

君がリフレイの部屋に入ると、彼は回復して元気に歩き回っていた。

 

「やれやれ、もう昔のように若くはないな。」彼は言った。「あの難破で本当に死ぬところだったよ。だが、君たちは私を見捨てずに助けてくれた。ありがとう。」

 

期待感を隠そうともせずに、君は彼を物欲しげな目で眺めた。「ああ、それで私を訪ねてきたわけか。」彼は微笑んだ。「「なるほど。怪我の治療中に、私はいくつかの実験をすることができたんだ。やることがなかったしね。それで、私は三つ目の鱗の欠片の場所を特定できたと思うのだ。それはアルゴックスの古い部族が所有しているらしい。彼らは鱗が持つ強いエネルギーを感じて、それを聖遺物としてあがめているらしい。どれ、そこの地図を書いてみよう。」

シナリオ74 Gaps in the Road 開放。

 
建設フェイズ
壁をアップグレード。





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