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フロストヘイブン シナリオ62 The Unfettered Seal

注)このページの内容はネタバレ(Spoiler)を含んでいますので、これからプレイする予定の人は読まないことをお勧めします。
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ロードイベント WR-03
雪の中に埋もれた麻袋を見つけた。中にはメモがあって、この袋をすぐに雪の中に埋め戻せ、さもないと恐ろしいことが起こると書かれていた。それでも袋の中を漁ってみたら、「呪われた岩」を入手してしまった。次からは必ずこれを持って行かないといけないらしい。
普段は何も感じない頭蓋骨の奥の位置。そこを指でなぞれば、骨が途切れて小さな無音の鼓膜を形成する位置がわかる。普段は安全で静かな場所だ。だが今、君は闇に包まれ、千羽のカモメが一斉に鳴くような、喉を引き裂くような叫び声が四方から湧き上がる。そして後頭部のその一点に、深く凶暴な痛みを感じる。君は生まれて初めて、恐怖を覚えている。
君は北方のツンドラから数百、いや数千フィートも地下に潜っている。古代クアトリルの地下墓地をはるかに下ったこの場所こそ、クレインが最初の封印を強化せねばならぬ場所だ。だがハービンジャーは怠惰ではない。その闇の守護者たちが目覚め、君を撃退しようとしている。
クレインはわずか数フィート先で、薄暗がりの中で必死に働いている。
「ほんの数分だけ、神々よ、それだけあれば!」彼が叫ぶと、部屋が影で揺れ動く。暗闇の中で顔が現れては消える・・・緑に輝く目が君を見つめている。クレインの要求は途方もないことだ。君には地獄の守護者たちのシルエット、その悪臭がわかる・・・ハロワー、インプ、デーモン達。単独でも十分厄介な敵どもが、今や一斉に襲いかかってくる。
この戦場は深さを除けば何の変哲もない。広々とした空洞で、冷たい石肌には所々、岩肌からしみ出した塩水のような濁った水が斑点のように広がっている。床や壁の一部は古いクアトリルの格子で補強されているが、この洞窟の大部分は手つかずのままである。君は、この場所を設計した者たちも、今君を襲っているのと同じ、毒のような恐怖を感じてこの場所を放棄したのだろうと推測した。それは賢明な判断だった。だが、君にはそのような贅沢は許されない。
右側から別のデーモンが金切り声を上げ、その音で歯が痛む。君は松明を無駄にあちこち振り回している。唯一の望みはクレインだけだ。
彼の新たな装置は完全に組み立てられ、クアトリル本人の身長より1フィートも高くそびえ立っているが、痛々しいほど静止したままだ。この装置はハービンジャーを封じ込める封印を強化する能力を持つらしいが、君がクレインの工房で目にしたのはごく小規模な実演に過ぎず、あの時はテラとシャターソングが支援のために待機していたのだ。
装置自体は大型の金属製の三脚台であり、液体が充填されたシリンダーと金属で覆われた結晶からなる円形のダイヤルが取り付けられている。 それは望遠鏡の上部にボルトで固定された車輪のスポークのように見え、その下には光るダイオードの集まりと絡まったチューブ、そして何らかの調整装置がついている・・・しかし、その全てが休眠状態にある。
「結晶が反応しない!」クレインは三脚の脚を掴みながら叫んだ。「正しい位置を見つけて封印のエネルギーを引き出す時間が必要だ。時間だ、ちくしょう、お願いだ!」
君は息をする。影がここにいる。松明の薄明かりへと忍び寄る・・・飛び出した角で空気を舐めるカオスデーモン、マントの下で這い回るインフェスター。彼らは貪欲だ。飢えている。自分に言い聞かせる:ただ押し戻せ、それだけだ。ただ押さえ込め。
特殊ルール
クレインはHP 16、ジャンプ3を、イニシアティブ99で行います。2ラウンド毎にマップ上のaからe、そしてaの6カ所に順に移動していき、元の位置に戻ってきて2ラウンド経過するとシナリオクリアになります。毎ラウンド開始時に、リストに則って、敵がランダムに発生します。
第1ラウンド、開始時点ではエリートのハロワー1体とエリートのカオスデーモンが1体いるだけですが、さらにエリートのハロワー1体が発生しました。
みんな移動のみ。
第2ラウンド、ノーマルのカオスデーモン2体が発生。シャターソングがカオスデーモンに脆弱をかけ、デスウォーカーがこれに12ダメージで倒しました。カオスデーモンはフローズン・フィストを殴って反撃うけます。

「そうだ、そうだ、これだ!」クレインが叫ぶ。「力が湧き上がってくるのを感じる!」クレインの装置からエネルギーの波が噴出し、周囲の敵を吹き飛ばす。一瞬、これで終わりだと期待するが、それははかない望みだった。影が立ち上がり、再び襲いかかってくる。
「まあ、とにかくいいところまで来てるんだ」クレインは肩をすくめた。「探し続けるさ」
特殊ルール
クレインから3マス範囲内にある全てのモンスターは錯乱する。クレインは次の目標をbにする。
第3ラウンド、エリートの黒インプ3体が発生。シャターソングがメタルモザイクに強化。メタルモザイクは3体に強攻撃、エリートハロワーに8ダメ、エリート黒インプに4ダメ、カオスデーモンに5ダメで、後ろ2つを倒しました。
第4ラウンド、ノーマルのハロワー1体とノーマルのカオスデーモン1体が発生。デスウォーカーはハロワー2体とエリートのカオスデーモンに流血を与えます。みんな傷ついている。クレインが次の目標bに到着しました。
第5ラウンド、エリートの黒インプ2体とノーマルの黒インプ2体が発生。インプは装甲貼って治癒のみ。デスウォーカーはワープして、エリートのハロワーに2回攻撃、4ダメ・反撃3と、7ダメ・武装解除・反撃3。痛い・・。

「おお、ふふん、こりゃあ間違いなく決まりだ!」クレインの機械が激しく振動し、巨大な衝撃波を放った。君を取り囲む魔物たちに衝撃波が襲いかかる。だがそれでも、彼らは立ち上がり、攻撃を続ける。
「もうすぐだ!」クレインの声には自信が満ちている。「ここから位置を三角測量できるはずだ。あと少しだけ、奴らを引きつけておいてくれ!」
特殊ルール
クレインから2マスの範囲内にある全てのモンスターは5ダメージを受ける。クレインの次の目標はcになる。番号トークン6枚のうちいずれか1枚を取り除き、残りを裏向きにシャッフルする。
第6ラウンド、ノーマルカオスデーモン2体が発生。カオスデーモン3体がフローズン・フィストを殴ります。合計9ダメ受けるokaさん。錯乱と流血も。インプは強化錯乱。
第7ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体、ノーマルハロワー1体が発生。
ハロワーはクレインに4ダメ、毒。フローズン・フィストは氷を置いて、周囲5体に攻撃、2〜3ダメ与えます。デスウォーカーも5体にアタック1。ポーション使って強化、+2して、5体に3〜6ダメ。カオスデーモン4体がフローズン・フィストを殴りますが、装甲2〜3と反撃で、耐えます。

第8ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体、ノーマルハロワー1体発生。小競り合い。フローズン・フィストがカオスデーモン2体に3ダメ与え、メタルモザイクが固定2ダメで1体を倒します。が、敵はどんどん増えていく。
クレインは期待を込めて 「さあ、行くぞ!」と叫んだ。「戻ったら、何杯か奢ってもらうぜ。」装置は耳をつんざくような甲高い音をたて、再びパルスを発射した。だが残念なことに、それは敵をさらに怒らせるだけで、ほとんど効果はなかった。
「何だ?」クレインは困惑した。「射程は伸びたが、強度が…ああ、重大なミスを犯してしまった。この計算は全部間違っている…」
特殊ルール
クレインから4ヘクス以内の全てのモンスターは強化を得る。クレインの次の目標はdになる。番号トークン5枚のうちいずれか1枚を取り除き、残りを裏向きにシャッフルする。
第9ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体とノーマルハロワー1体が発生。
ハロワーが装甲反撃のみで助かりました。シャターソングがカオスデーモンに脆弱をかけてメタルモザイクがコイツに6ダメ。デスウォーカーがトドメを刺します。カオスデーモンはメタルモザイクに5-4ダメ、フローズン・フィストに4-2ダメと4-1ダメ。

第10ラウンド、エリートの黒インプ3体が発生。フローズン・フィストがカオスデーモン1体を6ダメで倒します。カオスデーモンはメタルモザイクとデスウォーカーとフローズン・フィストにそれぞれ3〜5ダメ。デスウォーカーはペットのフォレストインプを使ってみんなに治癒3。カオスデーモンに6ダメとスカ。シャターソングはフローズン・フィストに治癒6を飛ばします。

第11ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体発生。ハロワーは飽和しました。カオスデーモンはフローズン・フィストを2回攻撃し、さすがのokaさんもこらえきれずにカード1枚喪失します。いったん敵から距離を置いて治癒するフローズン・フィスト。
「何かにつかまれ!」クレインは以前よりずっと楽観的ではない様子だ。機械から光のパルスが放たれると、彼は恐怖で目をしっかり閉じた。だが光はその経路上の敵を全て倒していく。彼が目を開けると、そこには純粋な驚きが浮かんでいた。
「はっ、そうだ! そこだ! 見たか? 俺が分かってるって言っただろ」と彼は得意げに言った。「それでも、射程については何か手を打たねばな。さらに微調整が必要だ…」
特殊ルール
クレインから3ヘクス以内にある全てのモンスターは死亡する。クレインの次の目標はeになる。番号トークン4枚のうちいずれか1枚を取り除き、残りを裏向きにシャッフルする。
第12ラウンド、ノーマルカオスデーモン2体が発生。デスウォーカーはシャドウトークン上の4体に流血与え、インプ2体とカオスデーモン2体に2〜4ダメ。メタルモザイクはカオスデーモンに6ダメで倒します。ハロワー2体とインプ2体、カオスデーモン1体の攻撃は全てフローズン・フィストが受け止めます。最後のカオスデーモンから7-2ダメ。これは厳しかった。

第13ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体発生。ハロワーはフローズン・フィストに5ダメで足止め。フローズン・フィストは治癒6。シャターソングはカオスデーモンを押し出して脆弱に。インプが沢山いますが、攻撃力が低いので、毒と呪いが困るだけ。カオスデーモンはデスウォーカーとフローズン・フィストに3ダメ、錯乱。
第14ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体発生。ハロワーはフローズン・フィストに4ダメ、これはカード1枚捨ててキャンセル。メタルモザイクはカオスデーモンに10ダメ、黒インプに4ダメ。シャターソングは宝箱を略取、Detonatorの設計図。デスウォーカーは弱ったカオスデーモンにトドメを刺します。
「ここだ!」クレインは自信満々に宣言し、背後の機械が激しく振動した。「俺の評判を賭けてもいい!」だがこの時点で、クレインの自信はまったくあてにならなので、君は最悪の事態に身構えた。
パルスが訪れると、それはまるで小さな短剣が君の内臓を貫き、ねじりながら引き裂くかのようだった。君は悲鳴を上げ、クレインを恨めしげに見つめたが、彼は困惑した様子で表示スクリーンを軽く叩くだけだ。そして極性について何かぶつぶつ呟くと、スクリーンを逆さまにした。
「そこが問題なんだよ!」彼はまったく似つかわしくない笑みを浮かべて君の方を向いた。「心配するな、もう分かった。理想の場所はまさに出発点だったんだ。信じられないだろ!」
彼は笑った。君は面白くない。
特殊ルール
全てのキャラクターは5ダメージを受ける。クレインの次の目標はaになる。番号トークン3枚のうちいずれか1枚を取り除き、残りを裏向きにシャッフルする。

第15ラウンド、ノーマルカオスデーモン1体発生。フローズン・フィストが左上にいて敵を引きつけてくれています。カオスデーモンはデスウォーカーに5ダメ、フローズン・フィストにスカと4-2ダメ。デスウォーカーはフローズン・フィストに治癒2。なんとかタンクが持ちこたえてほしい!

第16ラウンド、ハロワーがフローズン・フィストに3ダメで、カード1枚捨ててキャンセル。カオスデーモンはデスウォーカーに5-3ダメ、押し出しとスカ。まだ生きていると喜ぶokaさん。ついにクレインはもとの位置aに戻ってきました。

第17ラウンド、ノーマルハロワー1体発生。このラウンドをしのげば勝利です。しかしみんな消耗しきっている。カオスデーモンの攻撃で、クレインが5ダメ、これをシャターソングがカード捨ててキャンセル。フローズン・フィストに5ダメ、これで彼は倒れてしまいました。よく頑張ってくれた。ありがとう!デスウォーカーにも4ダメで、これもま〜君カード捨ててキャンセル。さらに黒インプもデスウォーカーに3ダメで、カード捨ててキャンセル。クレインにはスカ。これでラウンド終了でクリアしました。
敵の重みは計り知れない。物理的な重さも確かに膨大だが、それ以上に君の精神に及ぼす圧迫感こそが脅威だ。彼らは全てである。影そのものが君の周囲に集結し、襲いかかってくる。触手が宙を刺し、傷だらけの体を間一髪でかすめる。爪や鋏が地面から飛び出し、君はかろうじてそれを回避する。ハービンジャーが持つ腐敗、その純粋な脅威が恐るべきものであることは明らかだ。しかし、君たちにもまた、力があるのだ。
プリズムの光の噴水が突然天井に向かって発せられ、モンスターたちの輪が一斉にひるんだ。クレインは自らの位置を見出し、その装置はかつてないほど活発に作動している。様々なスポークやクリスタルや液体の入ったシリンダーが空中に舞い上がり、三脚から数フィート離れた位置で浮遊していて、それぞれが激しく不気味な輝きを放っている。部屋もまたそれに呼応するように反応した。
巨大な印章、淡い青色の光でできた文字が、洞窟の床の上に突然現れた。それは、まるで嫌々ながらのように点滅したが、クレインの装置はまだ準備段階だ。浮遊するクリスタルとシリンダーが動き、いくつかは上昇し、いくつかは下降する。それに応じて、さらにいくつかのリングが現れた。しかし、これらは鈍い太陽の輝きでできており、シャターソングが早朝に反射する光のようだ。そしてこれらのリングは、うきうきする鼓動のような振動を伴って脈打っている。
君の肺の中が温かくなる。後頭部の奥が落ち着く。そしてハービンジャーを封じ込める封印が、新たに鮮やかな青へと燃え上がった。一瞬にして、かつてはぼんやりとした影しかなかった封印の文様に新たな線が現れた。洞窟全体に広がる連鎖反応だ。ルーン文字が猛烈な勢いで輝き出す。レインとシャターソングの力によって、ハービンジャーを封じ込める古代の魔術が蘇ったのだ。
こそこそ隠れていたデーモンどもが今、逃げ出そうと悲鳴を上げた。ハービンジャーの封印に近すぎた者たちは絡め取られ、その体は突然内側に崩れ落ちた。恐ろしい処刑を覆い隠す光の輝きがなければ、それは見た者を不快にさせたに違いない。。瞬く間に洞窟は静寂に包まれた。ただ新たな、絶え間ないうなり音だけが響いている。
疲労からというよりむしろ安堵から、君は松明を下ろした。クレインが近づいてきて、しばらくの間、二人はただ見つめ合い、この偉大な光景をただ眺めていた。
やがてクレインが沈黙を破った。
「できるさ」と彼は言った。普段の冗談めいた口調は微塵もない。「テラの計画は、本当に成功するかもしれない。何があっても、ただひたすら進むんだ。進み続けるだけだ」クレインは自らの言葉を噛みしめ、再び口を開いた時には、声に新たな重みと、新たな硬さが宿っていた。「だが次の封印は、より困難だ。空っぽの洞窟にあるわけじゃない。サヴァスの生命の源の近くにある」
報酬
繁栄度+1。
シナリオ63 The Savvas Seal 解放
開拓地フェイズ
開拓地イベント WO-31
街で鉄格子門を建設するか、それともエロスの劇団のために舞台を建設するかの選択で、こちらが資材を提供して、両方建設することにした。


WO-57, 58, 59がデッキに追加。
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