Frosthaven づくし 本文へジャンプ
フロストヘイブン シナリオ73 Flotsam

注)このページの内容はネタバレ(Spoiler)を含んでいますので、これからプレイする予定の人は読まないことをお勧めします。
前回シナリオ72で、リヴァイアサンの鱗の2枚目が凍り漬けになってる氷塊をゲットして、船でフロストヘイブンに持って帰ろうね、というところで終わりました。そのままリンクでこのシナリオです。

シナバー号の甲板員たちとトランプに興じ、なけなしのコインを失っているとき、奇妙な霧が船を取り囲み、穏やかだった海が一変した。巨大な波が船を浅瀬のギザギザの岩にたたきつけ、シナバー号は無残にも粉々に引き裂かれてしまった。

君と乗組員たちは海に投げ出され、岩や瓦礫の中で死に物狂いになった。氷の海に深く沈み、凍えるような痛みに筋肉が痙攣し、空気を求めて喘ぐ。少しして水面に顔を出し、新鮮な空気を貪欲に吸い込んだ。幸運なことに、奇妙な嵐は来たときと同じようにいきなり収まり、突然の静けさの中で君は周囲の破壊の跡を見回した。乗組員はどこにも見当たらず、無傷で残っているのは、散乱する漂流物の向こうの小さな岩場に座礁したシナバーの救命ボートだけだ。漂流物の上に乗れば、氷の海から逃れて、救命ボートに向かって進みやすくなるはずだ。だが残念なことに、かなりの数のアバエルとその手下たちがこの現場に現れた。戦闘の灼熱よりは暖炉の火の暖かさの方がありがたいのだが、ボートに到着し体を乾かすまではそれで我慢するしかない。


このシナリオではオーバーレイがない全てのヘクスは水場となります。本棚、食品棚、樽などのオーバーレイの上に乗っているキャラクターは、それを漕いで移動することができ、その場合の移動コストは1移動ポイントとなります。2ヘクスの本棚に乗って移動する場合は、後ろのヘクスに乗ったトークンやフィギュア、通路以外のオーバーレイも一緒に移動します。

海に放り出されてみると、ライトニング・イール(電気ウナギ)のエリート(HP 6、移動4、攻撃3)が2体とノーマル(HP 4、移動3、攻撃2)が4体います。

第1ラウンド、まずトラッパーが治癒のワナ3個を設置。これでウナギの移動が大分制限されます。

スノウダンサーは危険地形を配置してカード貼り。クラッシング・タイドもカード貼りのみ。ブリンクブレイドは本棚の上に乗ってウナギに遠距離攻撃、2ダメと流血を与えます。ウナギはトラッパーに3ダメのみ。
第2ラウンド、ウナギは遠距離攻撃、1体は流血で死亡しますが、残りがトラッパーに集中攻撃して、計4ダメ。彼は死にそうになります。まずい。トラッパーは治癒3のワナを踏んで自己回復し、すぐにまた治癒3のワナをセット。クラッシング・タイドはカード貼ってから前進して、ウナギ2体に攻撃、エリートに3ダメ、毒、武装解除、ノーマルに2ダメ。ブリンクブレイドはジャンプ4して飛び込み、2体に攻撃4、エリートに5ダメ、ノーマルに4ダメで倒します。

スノウダンサーはブリンクブレイドを操って、攻撃3。弱ったエリートウナギに3ダメで倒します。
第3ラウンド、クラッシング・タイドはエリートウナギに3ダメで倒し、略取3。トラッパーはノーマルウナギに2ダメ与えた後、隣のワナをドン、5ダメ与えてオーバーキル。治癒2のワナをセット。残ったノーマルウナギはブリンクブレイドを攻撃、これがx2出て6-3ダメ。ブリンクブレイドはこのウナギに2ダメのみで、トドメはスノウダンサーがクラッシング・タイドを操って倒しました。

第4ラウンド、スノウダンサーが扉を開けます。

シナバー号の残骸が浮遊する中を進みながら、君はこれらの出来事の奇妙なタイミングに気づいた。あっという間に船が破壊された直後に魚人たちが突然現れたのだ。奴らは鱗の2枚目を狙っているに違いないが、いったいどうやってあんな風に海を思い通りにできるのだろう?

中にはアバエルハーダーのエリート(HP 13、移動4、攻撃4、錯乱)が1体、アバエルスカウトのエリート(HP 9、移動5、攻撃4、毒)が2体、ピラニアピッグのエリート(HP 11、移動4、攻撃4、流血)が2体、ノーマル(HP 8、移動3、攻撃3)が2体、ライトニング・イールのノーマルが4体います。

スノウダンサーはいったん距離をとります。敵は前進するのみ。味方も治癒したり略取したりだけ。
第5ラウンド、スノウダンサーは中に飛び込んでいって、除去カードを使って攻撃4、押し出し1を5体に!


この攻撃で、ノーマルウナギ1体が8ダメで瞬殺、エリートのピラニアピッグが3ダメとスカ、ノーマルのピラニアピッグが6ダメ、エリートのアバエルスカウトが5ダメ。みんな押し出し1されます。ま〜君、すごい!
ライトニング・イール達はスノウダンサーを集中攻撃しますが、2体がスカ。ブリンクブレイドに1ダメ。ピラニアピッグは移動せず、スカ。アバエルハーダーはスノウダンサーに5-1ダメ、錯乱。アバエルスカウトは移動のみ。
他のみんなは大休憩。
第6ラウンド、アバエルハーダーはピラニアピッグ3体を強化のみ。トラッパーは治癒2と1ダメのワナを2つ設置。ブリンクブレイドはアバエルスカウトに8ダメで瞬殺。エリートのピラニアピッグには3ダメのみ。

スノウダンサーはエリートのピラニアピッグにスカ、でも牽引して5ダメのワナに落とします。

ピラニアピッグはブリンクブレイドにスカ、でも足止めと流血。クラッシング・タイドとアバエルスカウトは移動のみ。ウナギはクラッシング・タイドを攻撃するもカーン、反撃2を受けます。
第7ラウンド、ウナギが先制して、ブリンクブレイド、トラッパー、クラッシング・タイドに1〜2ダメ。ピラニアピッグはスノウダンサーに4ダメ、ブリンクブレイドに3ダメ、トラッパーに4ダメ。やはりコイツらはヤバい。クラッシング・タイドはカード2枚貼り。アバエルスカウトはトラッパーに2ダメと毒。トラッパーはノーマルのピラニアピッグに3ダメで倒し、2ダメのワナをセットしつつ下がって治癒のワナを踏んで毒消し。その後毒を自身が受けて治癒5します。

ブリンクブレイドは能力で流血・足止めを解除して、エリートのピラニアピッグに2ダメ、押し出し3、5ダメのワナに落とします。

アバエルハーダーは近くのノーマルピラニアピッグを移動攻撃させ、ブリンクブレイドに5ダメ。痛い。

第8ラウンド、クラッシング・タイドが隣のピラニアピッグを攻撃、5ダメと4ダメ与えて瞬殺してくれました。ありがたい。トラッパーは治癒6と治癒3のワナを設置。ピラニアピッグは移動して隣接の敵に流血、クラッシング・タイドとスノウダンサーが流血します。

ブリンクブレイドは治癒2と治癒6のワナを踏んで、ホッと一息。スノウダンサーはジャンプ3で逃れて、自身に治癒2、リジェネ。ウナギは移動のみ。アバエルハーダーはノーマルのピラニアピッグ1体を召喚。(^_^;
第9ラウンド、スノウダンサーはウナギに3ダメ、呪い。そして危険地形を隣に配置します。

トラッパーは治癒3と治癒4のワナを設置。クラッシング・タイドは隣のエリートピラニアピッグを2ダメで倒します。さらに近くのウナギにも3ダメ。ライトニング・イール2体はクラッシング・タイドを攻撃、2ダメ与えますが、どちらも反撃2を受け死亡します。素晴らしい。アバエルスカウトは移動のみ。ブリンクブレイドは自身治癒2して、アバエルスカウトに3ダメ、流血。ピラニアピッグも移動のみ。アバエルハーダーはピラニアピッグを移動攻撃させ、スノウダンサーに3ダメ、流血。
第10ラウンド、ブリンクブレイドはアバエルスカウトに2ダメ与えて略取。

スノウダンサーは押し出し4の攻撃をピラニアピッグに、スカりますが、危険地形と1ダメワナに落として3ダメ与えます。アバエルスカウトは移動のみ。ピラニアピッグはクラッシング・タイドに4-4ダメ、流血、反撃2受けます。もう一体もクラッシング・タイドを攻撃し、5-2ダメ、反撃2。クラッシング・タイドはエリートのピラニアピッグを3ダメで倒し、さらにアバエルスカウトも5ダメで倒しました。すごい。ここで一度に5個の略取。(^_^; アバエルハーダーはピラニアピッグを移動攻撃させ、クラッシング・タイドに4-2ダメ。反撃2。
第11ラウンド、トラッパーはアバエルハーダーに2ダメ、牽引2して危険地形に落とし、さらに2ダメ。さらに押し出し2してもう一回危険地形を踏ませ、2ダメ。

スノウダンサーもこのアバエルハーダーを攻撃して4ダメ。さらに牽引して危険地形を踏ませて2ダメで、コイツは残りHP 1となってしまいました。最後のピラニアピッグはクラッシング・タイドを攻撃して2ダメ、でも反撃2を受けて死亡。アバエルハーダーは往生際悪く、ノーマルのピラニアピッグを1体召喚します。
第12ラウンド、ブリンクブレイドは隣に1ダメの能力でアバエルハーダーを倒します。さらにピラニアピッグのエリートに4ダメと流血。

トラッパーがこれにトドメをさして、ついに敵がいなくなりました。
第13ラウンド、と思ったら前の部屋に生き残っていたライトニング・イールがジャンプ5してこちらの部屋にやってきました。
でもクラッシング・タイドにカーン。スノウダンサーはこれにかまわず、次のドアを開けます。

君は鱗を閉じ込めた氷塊を探すため、瓦礫が散乱する海を注意深く探した。砕けたのか、溶けてしまったのか。それともアバエルに奪われたのだろうか? だがそんな疑問は、救命ボートの中で倒れて動かなくなったリフレイの姿を見たとき、すぐに頭の片隅に追いやられた。ありがたいことに、彼はまだ生きていた。

中にはエリートのアバエルスカウトと、エリートのアバエルハーダー2体、ピラニアピッグのエリート1体とノーマル1体。一番奥に救命ボートがあり、そこのaのヘクスにリフレイが倒れています。

クラッシング・タイドはカード貼りと治癒3のワナ踏み。スノウダンサーはいったん距離をとります。敵はみんな前進のみ。

第14ラウンド、ライトニング・イールはクラッシング・タイドを殴ってカーン、反撃2で死亡。クラッシング・タイドは前進、光のエレメントを使ってアバエルスカウトに6ダメ、気絶。

ピラニアピッグ2体はクラッシング・タイドを攻撃し流血させるもカーン、反撃2。スノウダンサーはジャンプして敵を飛び越し、エリートのピラニアピッグを押し出し5して、5ダメのワナに落とします。さらにブリンクブレイドにアバエルスカウトを攻撃させ2ダメ。ブリンクブレイドはアバエルハーダーに6ダメ、スカウトにはスカ。アバエルハーダーはピラニアピッグに移動攻撃させますが、クラッシング・タイドがみんな受け止めて反撃2をくらわせます。(^_^) 2体のアバエルハーダーが2体のピラニアピッグに行動させるので、クラッシング・タイドはなんと4回の攻撃を跳ね返し、反撃2+1を与えました。すごいぞ。(^_^)
第15ラウンド、ブリンクブレイドはアバエルハーダーに6ダメで倒し、アバエルスカウトも1ダメで倒しました。スノウダンサーは残ったアバエルハーダーに4ダメ。クラッシング・タイドは最後のピラニアピッグを4ダメで倒し、アバエルハーダーに4ダメと毒。アバエルハーダーはクラッシング・タイドにカーン。

第16ラウンド、アバエルハーダーは操るピラニアピッグがいなくてスカ。他のみんなは休憩したり移動したり。
第17ラウンド、トラッパーが戻ってきて、最後のアバエルハーダーを倒しました。スノウダンサーはブリンクブレイドを移動2させて、ブリンクブレイドは自分のターンにaのヘクスに行きます。
第18ラウンド
小舟にたどり着いた君は、リフレイがかろうじてまだ生きていることを知った。ボートを岩場から引き離し、できるだけ早くフロストヘイブンに戻る必要がある。だが君の背後で水面にブクブクと泡が湧き上がってきた。振り返ると、海中から恐ろしい姿の怪物が姿を現した。彼は色とりどりの貝殻でできたギザギザの鎧を身にまとっており、周囲のアバエル達は彼の威厳にお辞儀をした。

この魚の王の前には、君が苦労して手に入れた氷塊が浮き沈みしていた。彼はリヴァイアサンの1枚目の鱗らしき物を掲げた。そしてそれを氷塊に向けると、小声で何か理解不能なことをつぶやいた。すると鱗から脈打つような暗黒の雲が噴出し、氷塊を包み込んだ。そして氷は不自然な速さで鱗から剥がれ落ちた。彼は2枚目の鱗をつかむと、喜びの声を上げながら、2枚とも宙にかざした。君が彼を止めようと前進すると、彼は邪悪そうな槍を引き抜き、君に向かって振りかざし、他のアバエルに攻撃するよう叫んだ。


ボスのフィッシュキング(HP 64、移動4、攻撃5、錯乱・気絶・武装解除・足止め・毒に耐性)と、エリートのアバエルハーダー1体、エリートのピラニアピッグが1体、前の部屋に発生しました。これは大変なことになったぞ。


トラッパーは治癒3のワナ2つと2ダメのワナを設置。

フィッシュキングはスノウダンサーに射程5の遠距離攻撃、5ダメと毒を与え、牽引4します。

アバエルハーダーはピラニアピッグを強化。ピラニアピッグは移動のみ。

スノウダンサーは自身の毒を消して、フィッシュキングに3ダメ、押し出して危険地形に落とすなどして、計7ダメ与えます(57)。

ブリンクブレイドはボートの隅にある宝箱を略取、木材3をゲットします。クラッシング・タイドはピラニアピッグに2ダメと毒。ここで、業火のフラスコを使って、3体の敵にまとめて流血。素晴らしい。(^_^)

第19ラウンド、クラッシング・タイドはピラニアピッグに5ダメ。ピラニアピッグはクラッシング・タイドにカーン、流血させますが反撃2を受けます。トラッパーは7ダメと3ダメのワナをセット。

フィッシュキングは7ダメのワナを踏んで、流血もあり、HPは49に。攻撃はなかったけど、ピラニアピッグのエリート1体を召喚。アバエルハーダーはピラニアピッグを移動攻撃させ、クラッシング・タイドに4-2ダメ、錯乱。反撃2。

第20ラウンド、フィッシュキングは一番遠いところにいるブリンクブレイドに4-3ダメ、毒。ピラニアピッグ1体はクラッシング・タイドに3-3ダメ、反撃2で死亡。もう1体がブリンクブレイドに2ダメと流血。トラッパーはアバエルハーダーに3ダメ、さらに牽引で4ダメ分のワナに落とします。
ブリンクブレイドはピラニアピッグに2ダメ、押し出して5ダメのワナに落とします。

スノウダンサーは治癒3のワナを踏んで、危険地形を移動させ、アバエルハーダーとフィッシュキングの下に持ってきてそれぞれ2ダメ。アバエルハーダーはスカ、操るピラニアピッグがいない。
第21ラウンド、トラッパーはアバエルハーダーに2ダメ、牽引して1ダメのワナに落とす。クラッシング・タイドはカード2枚貼り。スノウダンサーはフィッシュキングにスカ、押し出して5ダメのワナに落とす(42)。
ピラニアピッグはクラッシング・タイドに4ダメ、反撃2を受けて死亡。アバエルハーダーは流血で死亡。ブリンクブレイドは移動と治癒2。フィッシュキングはスノウダンサーに4ダメ、押し出し。さらにピラニアピッグのエリート1体を召喚。
第22ラウンド、クラッシング・タイドがフィッシュキングに5ダメ(37)。トラッパーは治癒6と治癒3のワナセット。フィッシュキングはブリンクブレイドに10ダメ!大休憩中だった彼はカード2枚を喪失します。ピラニアピッグはスノウダンサーに4ダメ、流血。

第23ラウンド、トラッパーがフィッシュキングに3ダメ与え、危険地形に落として2ダメ。ついに彼のHPを半分以下にしました。すると

「もうよい!」魚の王が叫び、戦場に静けさが訪れた。彼は君を見つめ、まぶたのない目で、君を初めて値踏みするように眺めた。「おそらく、私はそなたらを見誤っていたようだ。」彼の言葉は喉の奥から出るような湿った声色だが、十分に明瞭だ。

「鱗なしよ、そなたらは私の王国にいるのだ。私は海の王であり、海に住むすべての者の王だ。なぜそなたらは私の邪魔をするのだ。私の唯一の望みは、再び...」魚の王は適切な言葉を探して一瞬黙った。「この海に平和をもたらすことなのに?」

魚の王は槍でリフレイを指し示し、「この者が神の岩を奪い始めたとき、何かが起こった。私はリヴァイアサンの力を感じ、すぐに何をすべきかわかった。海は戦いと死に満ちている。ラーカーどもとアバエルは果てしなく戦っているが、もし大いなるものの力があれば、この海を永遠に静めるために必要な安定を作り出すことができる」

「まだ3つ目の鱗の欠片が残っている。鱗を完成させるためにもう1つ。それを取り戻すのを手伝ってくれたら、ラーカーたちとそなたが戦うのを私が手伝おう。そなたの哀れな泥の小屋は、私の神聖な保護下に置かれるであろう。」

平和な海とは、たしかに望ましい願望のようにも思えるが、ついさっきまでは君を槍で串刺しにしようとしていたこの誇大妄想的な魚の王を、君は警戒せずにはいられない。


フィッシュキングの提案を拒否することにしました。

「鱗なしの愚か者ども!」魚の王は咆哮した。「鱗の最後の一片を取り戻し、そしてお前達の哀れな小さい開拓地を粉砕してやる。すべてを破壊してやる!」彼は怒りで水中をのたうち回り、そして海中深く潜っていった。 君はリフレイの所に戻り、ボートをできるだけ早く漕いで、フロストヘイブンに戻った。幸いなことに、彼を治療師のところへ無事に連れて行くことができたが、彼はかなりひどい状態だった。鱗の最後の1欠片を取り戻すのを彼が手伝うには、しばらく療養する必要があるだろう。

報酬
木材3。
5週間後に146.1。

開拓地フェイズ
カレンダーイベント
95.4 
星のような霧がロングハウスに流れ込み、君は心の中で再びヴォイス・オブ・エイトの声を聞いた。

「最も大切な同盟者たちよ、我々はエレメンタルコアを見つけることに成功した。君たちの協力は我々にとって非常に重要だ。エレメンタルアレイでお会いしたい。お願いする。」霧は揺らめいて消えた。

君は荷物を手に取り、その依頼の礼儀正しさに苦笑した。この大楢にも見捨てられた場所で、「お願いします」という言葉を最後に聞いたのはいつだったか思い出せない。

シナリオ66 Elemental Cores 開放

114.2 
君は居酒屋クレーターのいつものテーブルに座り、ひたすらおしゃべりを続けるティンカラーのピンター・ドローマンとエールのジョッキを楽しもうとしていた。バシスフィアのミッション以来、彼は常に君のそばにいて、質問を浴びせてくる・・だからこそ、君は一杯飲まずにはやってられんと思ったのだが。

「で、君が潜っている間に、だいたい何回くらい船内に火が出た?私はエアタンクが爆発する確率はほんのわずかしかないと考えていたんだが・・」

ピンターの質問は、オーキッドの衛兵が息を切らしてテーブルに駆け寄たので中断された。「あなたに、お客さんが・・・ドックゲートに・・・」と彼女は喘いだ。「客はラーカーです。それで、あなたに会いたがっている、ようです。」

飲み物を置いて波止場に向かうと、一体のラーカーがじっと座っていた。君は「浅瀬の太陽(Sun in Shallows)」に見覚えがある。「浅瀬の太陽」は、君に最初に珊瑚の欠片とラーカー達の運命について話したラーカーだ。弓兵たちが壁際に並び弓の弦を神経質にいじっていが、君はゲートを開けるよう手を振り、客に会うために外に出た。

君が最後に会ってから、「浅瀬の太陽」は明らかに戦闘を経験したらしい。新しい割れ目が蜘蛛の巣のように彼女の甲羅に走っている。そして座る時も傷ついた数本の片足をかばうように、反対側に体を傾けている。君が近づくと、巨大な甲殻類は元気を取り戻し、彼女の精神的挨拶が君の心に響いた。何がこの生き物をフロストヘブンの衛兵達に攻撃されるリスクを冒してまでここに来させたのだろう?だが、君は答えをすでに知っている・・・珊瑚の欠片だ。欠片、そしてそれが形作る王冠は、「浅瀬の太陽」と彼女の目覚めた同胞たちを突き動かし、彼女たちは君を突き動かそうとしているのだ。

君の懸念は「浅瀬の太陽」が君の心にイメージと感情の奔流を流し込むメッセージを伝ってきて、確認された:

海底のクレーターの縁から巨大な珊瑚の構造物が上に向かって爪のように伸びており、まるで巨大な花が咲いているようだ。君はそこに珊瑚の欠片の存在を感じるが、そのイメージは恐怖と暗闇の曖昧な渦に覆われている。君が見ている間に渦は拡大し、不自然なオーラが欠片に付着してそれを守り、あたりのラーカーたちを引き寄せて支配下におき、すでに曇っている彼らの心を操る。彼らは欠片の周りで何百という大群をなし、増え続ける腐敗を守り広めるために集まっている。

君は「浅瀬の太陽」が、腐敗の元凶を倒し、欠片を奪還するために、不運な攻撃に出るラーカーたちの一団を率いているのを見た。そのビジョンに伴う激しい悲しみから、君は戦いの様子を見るまでもなく、「浅瀬の太陽」だけが生きて逃げ延びたことを知った。

ラーカーのビジョンは君の心からゆっくりと消えていった。だが君には事態がよく理解できた: 王冠は君がサンゴの欠片を全部集めないかぎり復活しない。だがそれ以前に、この悪の元凶は海の中でもっと多くの手下を集めていて、それは君を・・フロストヘイブンを・・攻撃し続けるだろう。できるだけ多くのサンゴの欠片を堕落させるために。しかし、そのような強大な力に対して何ができるだろうか?

「精神爆弾だ」背後からの声に驚く。ピンター・ドローマンがクレーターから君についてきていたとは知らなかったし、ましてや彼がラーカーの荒涼としたビジョンのことを知っているとは思わなかった。ティンカラーは、ほとんど独り言のように続けた。「たとえ100隻のバシスフィアを持ってしても、戦うには多すぎる。 そうだ、でも彼らの精神同調をうまく利用すれば・・・彼らを気絶させることができるかもしれない・・・」彼は自分のアイデアに興奮するにつれ、ますます早口になっていく。 「もちろん、このラーカーを詳しく研究する必要がある。いくつかのテストを行い、欠片の一つをもっとよく調べて、その精神エネルギーを利用する方法を見つけることができるかもしれない・・・。時間はかかるが、そのための装置を考え出すことができる筈だ!」

君の返事は、君を洗い流すような哀しみの流れにさえぎられた。ピンターの言葉を「浅瀬の太陽」が理解できたとは思わないが、ラーカーは明らかにティンカラーの意図を感じ取っており、彼女の苦悩は手に取るようにわかった。希望の象徴であるサンゴの欠片を、混乱した同胞に危害を加えるために使うという考えが、彼女を絶望で満たすのだ。しかし、「浅瀬の太陽」が、これが王冠を復活させ、彼女の民を汚らわしいものから救う唯一の方法かもしれないと受け入れると、その激情はすぐに消えていった。 君は解放と諦めを感じ、王冠のビジョンが目の前に浮かび、君の手の中に収まった。「浅瀬の太陽」は決断を君に委ねたのだ。

「はっきりさせておくが、この装置は欠片がある場所の真上で爆発させる。」とピンターは警告した。「私の仕事がうまくいけば、その地域にいるすべてのラーカーをノックアウトできるはずだが、震源地で巻き添え被害が出ないとは保証できない」。 君は理解してうなずいた。


精神爆弾を作ってもらうことにしました。

クワトリルは自信ありそうだった。君は彼の考えを信頼することにし、装置を作ってもらうことにした。「浅瀬の太陽」は海へと帰っていった。

シナリオ50 Explosive Descent開放

開拓地イベントはキャンセルされました。

Craftman Level 5 建設


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