1. ヒーローの種類
Commander, Wizard, Rogue, Warrior, Clericの5種類について、それぞれ徒歩バージョンと騎乗バージョンがある。ヒーローがRidingのスキルを持っている時のみ、騎乗バージョンを使う。
2. ヒーローの武器
Commander: Sword, 1d Warrior: Sword, 2d Rogue:
Sword, 1d
Wizard: Staff, 1d Cleric: Mace, 1d
3. ヒーローのHP(Skullマークの数)
Commander: 4 Warrior: 5 Rogue: 4 Wizard: 3 Cleric: 3
4. ヒーローの準備
・プレーヤーは、ヒーローのクラスに相当するスキルカードの中から任意の一枚を選ぶ。
(推奨スキル Commander: Riding、Warrior: Hack-and-Slash, Rogue: Thievery, Wizard: Ball Lightning,
Cleric: Herbal Remedy)
・プレーヤーは、アーティファクトカードのデッキをシャフルし、上から3枚とり、その中の1枚を選択する。(3枚の中に、自分のヒーローのクラスに合わないカードがあれば、別のカードを引き直してもよい)
5. ヒーローの配置
プレーヤーがヒーローを配置するには、War Councilに、該当するロアマスターがいなくてはならない。ゲームのセットアップの最後に、先攻プレーヤーから順にヒーローを配置する。ヒーローは自軍ユニットのいるいずれかのヘクスに配置する(徒歩のヒーローは騎乗ユニットと同じヘクスには配置できない)。
6. ヒーローのステータス
ヒーローが単独でマップにいる場合をチャンピオン、他の自軍ユニットと同じヘクスにいる場合をリーダーと呼ぶ。チャンピオンは、一つの命令により、@普通に移動し攻撃する、または、A移動して他の自軍ユニットに合流する、のいずれかを行うことができる(合流する時は攻撃はできない)。リーダーは、一つの命令により、@同居ユニットと一緒に移動し攻撃する、または、A同居ユニットから離脱する(攻撃はできない)、のいずれかを行うことができる。Aの場合にもう一つの命令を使えば、同居ユニットを移動攻撃させることは可能。ヒーローへの命令は、同居ユニットへの命令とは別物と考えること。
7. 戦術カードの修正点
・Battlelore: ロアシンボルのダイス目は、チャンピオンへの命令、またはリーダーの同居ユニットからの分離に使用可能。
・Foot Onslaught: 徒歩のチャンピオンに命令できる。徒歩リーダーの同居ユニットからの分離にも使用可能。
・Leadership: このカードで命令される1つの通常ユニットの他に、全てのリーダーを含む自軍ユニットは、+1dで命令される。
・Mounted Charge: 騎乗チャンピオンに命令できる。騎乗リーダーに、同居ユニットから分離するよう命令することもできる。
8. チャンピオンの移動
・徒歩のチャンピオンは、2ヘクス移動後に戦闘することができる。騎乗のチャンピオンは、4ヘクス移動後に戦闘することができる。
・チャンピオンは、他の自軍ユニットを通り越して移動することができる。
・チャンピオンが他の自軍ユニットのいるヘクスで止まった場合は、そこでリーダーとなることを選択してもよい。
・チャンピオンは、他の自軍チャンピオンのいるヘクスで止まることはできない。徒歩チャンピオンは自軍騎乗ユニットのいるヘクスで止まることはできない。
・チャンピオンは、自軍マップエンドからマップ外へ離脱することができる。一度離脱したら、そのゲーム中は復帰できない。
・次の条件を満たす場合は、自軍ユニットはチャンピオンのいるヘクスに移動または退却して入ることができる。@ユニットが他にリーダーを持っていない、Aユニットの移動ステータスがチャンピオンの移動ステータスとマッチする。自軍ユニットがチャンピオンのいるヘクスに入る場合は、必ずそこで止まって、チャンピオンをリーダーにしなくてはならない。複数ヘクスの退却の途中であっても、そこで止まらなくてはならない。
9. リーダーの移動
・リーダーは一つの移動の中で、同居ユニットから分離して移動し、他の自軍ユニットに合流することができる。
10. ヒーローの戦闘
チャンピオンもリーダーも、通常の戦闘ルールに従って戦闘を行う。徒歩チャンピオンの騎乗ユニットへの攻撃では、やはりオレンジの目一つは無視される。ヒーローの持っているスキルやアーティファクトによる戦闘ダイス修正は、地形効果による制限の後に適用される。
11. ヒーローの負傷チェック
・チャンピオンは、オレンジの目が振られる度に、負傷チェックを行わなくてはならない。騎乗のチャンピオンは、敵の通常徒歩ユニットからの攻撃でオレンジが出たら、オレンジ一つを無視することはできない。ただし、敵の徒歩チャンピオンからの攻撃の場合は、オレンジ一つを無視することができる。
・リーダーは、同居しているユニットが攻撃されて、オレンジが出たら、負傷チェックを行わなくてはならない。
・リーダーは、同居しているユニットのバナー持ちが除去された場合に、負傷チェックを行わなくてはならない。
・ヒーローが宝箱を捜索している時、宝箱がワナであった場合に、負傷チェックを行わなくてはならない。
・敵のロアカードにより、振られたロアの目がヒットになる場合は、負傷チェックを行わなくてはならない。
・ヒーローの相手プレーヤーは、戦闘で出たオレンジの目またはロアによるヒットの目一つにつき1d、またリーダーの同居ユニットが除去された場合は1dを振る。このチェックで少なくとも一つのオレンジの目が出た場合、ヒーローは負傷する。ヒーローが負傷した場合、ヒーローはマップから取り除かれ、相手のVPトラックに置かれる。ヒーローが装備していたアーティファクトはデッキに戻される(スキルカードと、装備していなかったアーティファクトは失われない)。
12. ヒーローを負傷させた通常ユニット
リーダーが同居していない通常ユニットが敵のヒーローを白兵戦で負傷させた場合は、栄光のロアトークンを得る。このトークンを消費することで、@移動または退却時に1ヘクス余計に移動、A+1dで戦闘、B退却の目1つを無視、のどれかを行うことができる。
13. ヒーローのライフ
ヒーローが負傷した場合、キャラクターシートのSkullマーク一つを消す。全てのSkullマークが消されたら、そのヒーローは死亡し、以後のゲームで使用することはできなくなる。
14. ヒーローのモラル
チャンピオンは、特性として「勇敢」である。リーダーがいるユニットは、「勇敢」である。
15. ヒーローの退却
・チャンピオンが退却する場合、1〜3ヘクスの任意のヘクス数を退却する。チャンピオンは、敵味方を問わず全てのユニットを通り抜けて退却をすることができる。ただし、通過不能地形を通り抜けることはできない。チャンピオンが白兵戦において退却を強制されずに生き残った場合、反撃を行う代わりに、1〜3ヘクス退却することを選択することもできる。もしもチャンピオンが敵ユニットを通り抜けて退却する場合、その敵ユニットはチャンピオンを特別に白兵戦攻撃することができる。チャンピオンは、この特別攻撃で負傷しなければ、退却を継続することができる。この特別攻撃に対しては、チャンピオンは反撃を行うことはできない。チャンピオンは、移動力が許すなら、退却の一環としてマップ外に撤退することもできる。
・リーダーは、同居ユニットが退却する場合は、行動を共にしなくてはならない。退却により同居ユニットがヒットを受ける場合(退路がない場合、パニックロス等)は、損害は同居ユニットに適応される。その結果として同居ユニットが除去された場合は、リーダー(今はチャンピオン)は負傷チェックを1dで行わなくてはならない。
16. クエスト
シナリオに指定されている様に、セットアップ時に、宝箱をマップに配置する(一つのヘクスに2〜3個)。宝箱の中身(Experience,
Treasure, Artifact, Trap)は裏側にしておく。ヒーローがそのヘクスに侵入した場合、そこで移動を終了しなくてはならない。戦闘を行う代わりに、ヒーローは宝箱を捜索することができる。ただし、周囲のヘクスに敵ユニットがいる場合は、宝の捜索はできない。宝を捜索する場合、そのヘクスにある宝箱トークンのうちの一つを選び、残りはプールに戻す。
17. アーティファクト
・ヒーローがアーティファクトカードを得た際に、そのカードの使用条件をどうしても満たすことができない場合は、カードを引き直すことができる。
・アーティファクトカードの左上のシンボルは、@緑色: どのヒーローも使用可、A黄色: チャンピオンのみ使用可、B紫色: リーダーのみ使用可
・ヒーローはアーティファクト6個までを所有することができる。制限を超えてアーティファクトを得る場合は、どれか一つを捨てなければならない。TreasureとExperienceトークンはアーティファクトとしてはカウントしない。
・ゲームの前に、ヒーローは最大2個までのアーティファクトを装備することができる。残りのアーティファクトカードは、Face downしてキャラクターシートの下に置いておく。ゲームの途中でクエストにより得たアーティファクトは、2個の制限を超えて、すぐに装備することができる。
・ヒーローが敵のヒーローを負傷させた場合、敵が装備していたアーティファクトはデッキに戻される。その後、勝者のヒーローはデッキの一番上のカードを得ることができる。
・ゲーム終了後、After Adventure Action (AAA)として、ヒーローはアーティファクトを得る場合がある。
・もし両方のプレーヤーが戦闘に置いて同時にアーティファクトを使用宣言した場合は、攻撃側が先に使用する。
・ポーションは、一回使用したらデッキに戻さなくてはならない。
18. スキル
・Experienceトークン5個を集めたら、スキル1個と交換することができる。ヒーローのスキルの最大値は3個。
・ヒーローがExperienceトークンを得られるのは以下の場合: @敵のヒーローを負傷させた場合、A敵のクリーチャーを倒した場合、Bクエストを完了した場合、シナリオの指定により、CExperienceアーティファクトカードを得て、AAAの中でExperienceトークンと交換する場合、Dゲームに一回参加する度に、AAAにおいて。
・Experienceトークン5個を集めたら、AAAにおいて、ヒーローはレベルアップし、任意のスキル1個と交換することができる。1つのAAAにレベルアップは1回まで。
・白兵戦で両方のプレーヤーがスキル使用を宣言した場合、攻撃側が先に解決する。
19. After Adventure Action (AAA)
(1) ヒーローの帰還
・ゲーム終了後、VPトラック上のヒーローは、@交換、もしくはA身代金により、変換される。両方のプレーヤーのVPトラックにヒーローが置かれている場合は、単純に負傷したヒーロー全員はそれぞれの所有者に変換される(複数のヒーローと一人のヒーローが交換される場合もあり得る)。
・片方のプレーヤーのみがVPトラックに敵ヒーローを持っている場合は、ヒーローの所有者は取り戻すためにTreasureトークン1個を支払わなくてはならない。Treasureトークンがない場合もヒーローは返還されるが、その場合はSkullマーク1個を消さなくてはならない。
(2) 戦利品獲得
・ゲーム終了時にマップ上に残っているヒーローは、Treasureトークン1個を得ることができる。
(3) 経験値獲得
・ゲームに参加したヒーローは、たとえ負傷したり、途中で撤退していても、Experienceトークン1個を得る。
(4) アーティファクト購入
・Treasureトークン5個を消費すれば、デッキ内の任意のアーティファクト1個と交換することができる。
(5) アーティファクトカードのドロー
・ゲームに勝利した側のヒーローから、AAAとしてアーティファクトのドローを行う。ドローの枚数は以下のとおり。
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ゲームに参加したことで1枚
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ゲーム終了時にマップ上にいることで1枚(負傷した場合は除く)
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勝利した側にいることで1枚
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所有するアーティファクトカード2枚をデッキに戻すことで1枚(複数回可能)
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Experienceトークン2個を消費することで1枚(複数回可能)
・デッキをシャフルし、枚数分を上からめくり、任意の1枚を残して、残りは戻す。
・Treasureアーティファクトカードを選択した場合は、Treasureトークンと交換される。
・Experienceアーティファクトカードを選択した場合は、Experienceトークンと交換される。
・Master Physicianアーティファクトカードを選択した場合は、Treasureトークン1個とExperienceトークン4個を消費することで、ヒーローのSkullマーク1個を回復することができる。
(6) アーティファクトカードの返還
・全てのヒーローが自分の分のアーティファクトカードをドローした後で、選択されなかったカードはデッキに戻される。6枚の制限を越えた分も、この時に戻すこと。
(7) レベルアップ
・ヒーローはExperienceトークン5個を消費して、スキルを1個増やすことができる。そのゲームの勝利者が先にレベルアップする。スキルは最大3個まで。
・スキル3個を有し、更にExperienceトークン3個以上を集めたヒーローは、War Councilに参加する資格を得る。
(8) キャラクターシートの更新
・ゲーム毎に、得られたアーティファクトやスキルのカード番号、及びTreasureトークンとExperienceトークンの数を、キャラクターシートに記載すること。
20. 伝説となったヒーロー
・スキル3個を有し、更にExperienceトークン3個以上を集めたヒーローは、War Councilに参加することができる。プレーヤーは、AAAのレベルアップステップ時に、Experienceトークン全てをプールに戻し、ヒーローのアドバイザートークンを得て、War Councilのゲストスポットに配置する。このようなヒーローは、もうスキルカードもアーティファクトカードも必要ないので、カードは元のデッキに戻す(記録は残しておく)。ExperienceトークンもTreasureトークンも、プールに戻す。
・War Councilに入ったヒーローは、もうゲームに参加することはない。ゲストスポットには、1個までのアドバイザートークンを配置することができる。このアドバイザートークンは、追加のロアマスターとして機能する。War Councilに参加してから5回の敗北を経験したヒーロー(アドバイザー)は、War Councilから除名される。その後のヒーローは、訓練所教官として余生を過ごす。そして新たに訓練所を卒業した新米ヒーローに、所有する中で最も価値の高いアーティファクトを1個だけ(追加分として)譲り渡すことができる。この譲り渡しはヒーローの人生で1回しか行うことができない。その後、このヒーローのキャラクターシートは廃棄される。
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