バトルロアづくし 本文へジャンプ
Stirling Bridgeの戦い
Scotish Wars拡張セットの中の、スターリング橋の戦いをやりました。

1297年9月11日にウィリアム・ウォレス、アンドリュー・マリー率いるスコットランド軍がスコットランド総督サリー伯ジョン・ド・ワーレン率いるイングランド軍を打ち破った戦いで、スコットランド独立戦争におけるスコットランドの初の大きな勝利であり、これによってスコットランドの自信は回復し、ウィリアム・ウォレスの名声は高まったとのことです。手前側がsinyamagのスコットランド軍で、バトルロアというゲームの都合上、スコットランドにはドワーフが似合うというわけで、ドワーフ部隊が半数を占めています。流れる川はForth川で、矢印のところがスターリング橋です。ここをスコット軍が押さえると3VPになります。この川は大河で、スターリング橋と、画面左端に切れて見えない一番端にある浅瀬でしか渡河できません。
この拡張シナリオでは、ドワーフのクランチーフと牛乗り兵が出てきます。クランチーフは、青ユニットですが、フィギュア4体のフルパワーの時は戦闘ダイス4個を振ることができ、またゴブリンラッシュと同じく、白兵戦に突入する時は2ヘクス移動して戦闘することができます。ドワーフ牛乗り兵は青ユニットで、基本は騎兵ですが、牛に乗ってるので足が遅く、赤騎兵と同じで2ヘクスしか移動できません。一般的にドワーフは「勇敢」ですが、例外としてこの牛乗り兵は「勇敢」ではありません。また普通の騎兵は戦闘後前進の後、追加移動と追加攻撃ができますが、この牛乗り兵は、追加移動なしの追加攻撃になります。
なおScotish Warsでは、Code of Chivalryと同様、ロアのルールは制限されており、強力魔法のたぐいは除外されていて、ロアの発動コストは+3となっています。
さて、今回スコットランドの独立はどうなるのでしょうか。

先攻はsinyamagです。幸いなことに、最初の手札にFoot Onslaughtがあったので、いきなり大技でいくことにしました。このカードは、手札と同数までのひとかたまりの歩兵ユニットを1ヘクス余計に移動させて戦闘させられるものです。いきなり初期配置から2ヘクス前進して、歩兵部隊5個が殴りまくります。右から順に、青のクランチーフが4ダイスで青歩兵を攻撃、緑x3・オレンジで1ヒット。隣の青歩兵も同じ敵を攻撃、これがオレンジ・オレンジ・青の3ヒット!いきなり壊滅させます。赤ドワーフ歩兵は左側の青歩兵を攻撃、オレンジ・ロアx3で1ヒットのみ。左側の2個の青歩兵は同じ青歩兵を攻撃、緑・赤・ロアと青・オレンジ・ロアで2ヒットでした。
Okaさんは中央のAttackで3個移動。1体減った青歩兵は右に2ヘクス移動し、弱った青歩兵のカバーに入ります。赤槍騎士2個が前進して、こちらの青歩兵を攻撃します。この赤槍騎士は、単独で「勇敢」かつ、白兵戦でオレンジの目1個を常に無視できるという強力ユニットです。最初の赤槍騎士の攻撃は緑・緑・青・ロアで1ヒット。次が青・青・緑・ロアで2ヒット。こちらは青歩兵が「勇敢」となる形になってないので、反撃ができません。
sinyamagは、右のAttackを出して、敵の騎兵が出てきたため、「騎兵には騎兵だ」と単純に考えて、青のドワーフ牛乗り兵を左に移動させます。青のクランチーフも2ヘクス前進して、とりあえず三角形にして「勇敢」の形を維持します。
Okaさんは中央のScoutを出して、赤槍騎士1個を指定します。そのまま動かないで、残り1体となった青歩兵を攻撃、青・オレンジ・緑・赤が出てこれを壊滅させます。続けて戦闘後前進、追加移動攻撃で、隣の青歩兵も攻撃、青・オレンジ・ロア・赤が出て2ヒットします。強い!
sinyamagは中央のPatrolで、青ドワーフ牛乗り兵を動かします。2ヘクスしか移動できないのが、とろすぎる!前のヤツが赤槍騎士を攻撃しますが、青・ロア・ロアでヒットなし。オレンジも1個無効化されますので、事実上、赤しか当たりません。騎士は「勇敢」なので反撃きます。これが赤・青・ロア・緑で1ヒットします。強すぎるぞ、赤槍騎士!
Okaさんは、ここでBlue Bannerを出します。手札は4枚なので、青ユニットを4個移動。まず川の手前にいた青歩兵と青騎兵を右に迂回移動開始させます。そして(Okaさんから見て)川向こうの青歩兵2つを移動させて、残り2体のこちら青歩兵を殴る体制を取ります。最初の青歩兵からの攻撃は、黒・赤・青で1ヒット・1退却。こちらの青歩兵は残り1体となり、退却します。Okaさんのもう一つの青歩兵は手持ちぶさたになってしまいました。
sinyamagはここでCounter Attackを出して、Blue Bannerをコピーします。残り1体の青歩兵を左に逃がし、青牛乗り兵2個を丘に乗せて、赤槍騎士を攻撃する体制、左後方からは青ドワーフクランチーフが1ヘクス前進、右後方からは青歩兵を2ヘクス前進させ、中央の青ドワーフクランチーフを1ヘクス前進させてスターリングブリッジ上の緑歩兵を攻撃させます。まず、左の牛乗り兵からの攻撃は、赤・黒・青で1ヒット。反撃は赤・オレンジで1ヒット。右の牛乗り兵からの攻撃は緑・ロア・黒ではずれ、反撃は緑・オレンジで1ヒット。クランチーフによるスターリング橋への攻撃には、ロアカードのブレスを使い、+1dとします。しかしダイスは黒・黒・ロア・緑・赤で、橋の上で支援を受けているため、二重に「勇敢」なため、黒が2つ消えて、橋の奪取はならず、1ヒットのみ。最後に左翼のクランチーフから青歩兵への攻撃は、青・オレンジ・青・ロアで2ヒットし、壊滅させます。
Okaさんはここで中央のAttackを出し、橋の上の緑歩兵を後退させ、フルパワーの青歩兵を橋に乗せます。ドワーフの反撃を恐れて、攻撃はしません。この調子でやられては、橋の奪取は難しいと悩むsinyamag。赤槍騎士は丘の上の牛乗り兵を2ダイスで攻撃、オレンジ・緑で1ヒット、見事に壊滅させます。その後の追加移動と追加攻撃は、陣形がくずれるのを恐れて、キャンセルします。
sinyamagは手札によいのがないため、しかたなく、Battleloreを使います。一か八か、振ったダイスは青・赤・ロア・オレンジ・オレンジ・黒。青と赤と任意の1体を動かせることになりました。まずずっと遊んでいた緑弓兵が赤槍騎士を+1dで射撃しますが、オレンジ・ロア・ロアではずれます。青クランチーフが1ヘクス前進して同じ槍騎士を攻撃しますが、ロア・ロア・緑・オレンジ・黒で、全てはずれます。天を仰ぐsinyamag。しかも反撃でオレンジ・赤・赤・黒が出て、1ヒットくらってしまいます。最後に赤ドワーフ歩兵が左の赤槍騎士を攻撃しますが、赤・黒・ロア・オレンジ・青で、1ヒットのみ。反撃は赤・緑・青・ロアで、ここでも1ヒットくらいます。厳し〜。
Okaさんは右のPatrolで2個移動。青騎兵と青歩兵が川沿いを前進します。攻撃がなかったので、ホッとするsinyamag。でも、この一手が後に有効であったことが証明されます。(右の写真は次のターン終了時のものです)
sinayamgは、Darken the Skyを出して、1個だけの緑弓兵が赤槍騎士を二回射撃します。ダイスはロア・緑と赤・黒で1ヒットします。
Okaさんはここで、中央のScoutで1個移動。赤槍騎士が青牛乗り兵を攻撃しますが、さらにロアカードのStrengthを使い、+1dとします。丘の上なので基本3ダイスプラス1個。出たのは・・・黒・黒・黒・黒!こんな目ありか〜! 4退却ですが、2ヘクスしか退却できないため、2ヒット、なんと壊滅してしまいます・・・(泣き)。さらに戦闘後前進、追加移動と追加攻撃で、左下の青歩兵を攻撃、青・オレンジ・緑・緑で2ヒットします。先に5点とった方が勝ちですが、ここまででsinyamagは2点、Okaさんは3点です。
しかし、sinyamagはここで気を取り直して、最後の賭に出ます。使うのは、ロアカードのAssault。16ロア払って、全てのユニットを+1dで命令します。まず1ヘクス左に移動した赤ドワーフ歩兵が青歩兵を攻撃、青・赤x3・緑で1ヒット。橋の手前から下がってきた青クランチーフが同じ歩兵を攻撃、青・オレンジ・オレンジ・黒・黒で、これを壊滅させ戦闘後前進します。緑弓兵は赤槍騎士を射撃、赤・緑・ロアが出て1ヒットします。3体に減っている青クランチーフは、その赤槍騎士を攻撃、赤・青x3が出て、見事に1ヒット、とうとうこれを壊滅させます。ここまでで4点、あと1点だ!最後に左手前にいる消耗しきった青歩兵2個による赤槍騎士への攻撃です。それぞれダイスは4個。一つでも赤が出れば壊滅で、勝ちです。まずは右からの攻撃、オレンジ・ロアx2・青ではずれ。反撃は青・ロアx2で1ヒット。左からの攻撃は・・・オレンジ・青・緑・ロアで、これもはずれ! 天を仰ぐsinyamagでした。Okaさんは、反撃は次のターンを考えて、しないことにします。
Okaさんは、ここでちゃんと右のAttackを出します。赤槍騎士は2ヘクス進んで、残り1体の青歩兵を攻撃、迂回してきた青騎兵は丘に乗って、もう一つの青歩兵を攻撃します。どちらかが外しても、追加移動攻撃でもう一つを撃破できる見事な体制です。まず、青騎兵からの攻撃、赤・青・緑が出て、1ヒット、左側の青歩兵を壊滅させます。戦闘後前進、追加移動で丘の下に行き、右の青歩兵を攻撃しますが、これは赤・緑ではずれ。赤槍騎士の攻撃は、青・オレンジ・ロアで、見事に2ヒット、これを壊滅させ、5点となり、Okaさんの勝利となりました。う〜ん、一つ前のターンで、ダイス8個振って赤が一つも出なかったのは痛かった〜。結局スコットランドの反乱軍はスターリングブリッジを落とせず、残虐なイングランドはスコットランドの支配を更に強化するのでした。